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おもちゃを独占する。お友だちとおもちゃを取りあう。そのうち小競り合いになると大人は子どもに、 1)「貸してあげようよ」と促す。 2)「順番、順番」と解決策を提示する。 3)「あ、これもおもしろいよ」と何か他のことに興味を移させる。 等々・・・ またケンカがはじまり泣きだすと 1)「やめなさい」と命令する。 2)「ごめんね」と親が代わりに謝る。 3)「ごめんね」は?と子どもに謝罪を促する。 4)「〇○ちゃんに謝りなさい」と命令する。 等々・・・ あなたならどうしますか? 幼稚園などでも、ケンカはよくあります。そんなとき、ある先生が「(ケンカのときは)どうしたらいいの?」と子どもたちに尋ねると、 何か、お決まりのフレーズのように、お互いに「ごめんね」&「いいよ」と言っている場面に出会ったことがあります。 これは何か違和感があるなぁ。これって教育か? その「ごめんね」&「いいよ」は先生に促されて出ただけの言葉で、本当に子どもの心からでた言葉でしょうか? 大人の都合でケンカを止めさせていませんか? 広島里山工房 付属 森のようちえんでは、原則、子ども同士のケンカに口を出しません。保護者の方にもこれは必ず守っていただきます。 その理由は、 1)子どものケンカに「悪意」はない。 (ただそのおもちゃで遊びたいだけ) 2)ひとつのケンカだけに捉われず、何度かのケンカでの相手の反応と自分の思いの変化などを体験していくことが、 コミュニケーション能力をのばすことに繋がる。 と考えているからです。 もし途中でケンカの仲裁にはいったり、半強制的に「ごめんね」&「いいよ」を言わせたりすると、 子どもに「モヤモヤ感」を残すことになるでしょう。「モヤモヤ感」のあるうちはまだしも、 それが当たり前のコミュニケーションなのだと学習してしまうと、大人になって、 本当に納得していないときも「ごめんね」としばしば謝る人になるでしょう。 許せないことも「いいよ」と適当に許す人になるでしょう。 そして、どんどんストレスをためていく人になるでしょう。 ※あまりに過激なケンカ(例えば頭、目、首への攻撃)は止めさせて、その理由を子どもたちにお話しします。 いろいろな意見や反論もあるかと思います。体験会等の機会のときにぜひお話しましょう。 |
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