[アイカワタケ]

多孔菌科アイカワタケ属
Laetiporus sulphureus

近くのお寺の境内にはツブラジイの大木がたくさんあります。 ここは私の散歩コースの中のひとつで、かつての原始の森の姿を観察することができます。 一番奥まった場所には古い茅葺きの本堂があり、それをシイやカシの大木が囲んでいます。 そのうちの一本のツブラジイの老木に瘤状になっている菌塊を見つけました。


瘤状になっているのでヒラフスベかなと思っていたのですが、 数ヶ月後には傘が開き管孔もありました。(ヒラフスベは管孔がなく厚膜胞子)
傘の上にはツブラジイの殻斗が乗っています。 また傘がツブラジイの枝葉を巻き込んで成長した様子が分かります。 主に針葉樹に発生する マスタケ はこのアイカワタケの変種とされています。

1998/12/5 東広島市(並滝寺)
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