ツキヨタケの発光 広島きのこ同好会報 No.9より
ツキヨタケの幼菌 2004/10/2 広島県向原町鷹ノ巣山
[ツキヨタケ]

キシメジ科ツキヨタケ属
Lampteromyces japonicus
毒キノコの代表のツキヨタケの発光です。 このキノコ海外では「極東の鬼火」とか「Fox Fire」と呼ばれている ようです。なるほど!的を得た名前です。 ところで、このキノコはなぜ光るのでしょうか? 化学物質でランプテロフラビンという物質があるという情報はあったのですが、 私の疑問はちょっと視点が違います。 植物でも動物でもその行動や特徴には何かの意味があるはずです。 たとえば、「たんぽぽ」には落下傘のような毛が種を風で遠くへ運ばせるためにあります。 また蛍の発光は生殖行動のサインであることがわかってきています。 それでは「ツキヨタケ」の発光には何の意味があるのでしょうか? 何のために必要なのでしょうか? 私はこの美しい光が不思議でなりません。

仮説その1:夜行性昆虫をおびきよせ胞子を媒介させる。
仮説その2:毒性を誇示するためである。

どちらも説得力を欠く仮説ですが、他にも 仮説やコメントがあれば一報くだされば幸いです。

仙台の田部さんより、 > 「必ずしも光ることに意味があるとは限らないのではないか」 > 「何らかの形できのこにとって必要な物質がたまたま光る物質であったという可能性 > はないか」 > このような主旨でお便りをいただきました。
(1998/3/3)




幼菌時(写真下)はツキヨタケ成菌独特の紫色を帯びた光沢のある傘の表面はなく 見分けがつきにくいので要注意である。
(2004/10/2)
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