情報いっぱい!トップページはこちら
秋の夜長の里山談議 実施報告
暮らしの自然を見つめて(広島県東広島市志和堀)
主催 まなびネット賀茂台地 東広島市生涯学習課  企画運営 環境教育事務所 工房はやし 開催2000年11月4日(土)

[里山の整備]
午前中は国民文化祭協賛事業、西条酒造組合の「山づくり、水づくり、酒づくり」 実行委員会主催の森林の整備に参加し、15年生くらいの赤松林の間伐です。 それで切り出した木はどうするの?
[薪づくり]
というわけで、五右衛門風呂のために薪作りです。 ビニル紐は使わず、蔓を採ってきて束ねます。 蔓の扱いに慣れなくて蔓が硬く締まらないとか、 薪を置く前に蔓を下に置いておくことなど 経験するといろいろな自然の特徴と付き合い方が見えてくるのかも。

[シンポジウム]
昼からは「山づくり、水づくり、酒づくり」シンポジウムに参加しました。 森の話、水の話、市民活動の話など専門家のお話を聞くことができました。 名水には豊かな森が背景にあること、「文化」に価値を認めていく社会、 地域が一体となって環境を考えることの重要性などの話題がありました。

[キノコ採り]
先発隊は今晩の談話会の鍋に入れるキノコを採りに明るいうちに再び里山へ出かけました。 写真はムキタケ(ほだ木で栽培)です。鍋によく合うキノコです。 他にもナメコ(原木栽培)やヒラタケ、クリタケなどがありました。
[夕食準備]
ホタルの宿へ戻って、夕食の準備です。差し入れもあって いろいろな食材が集まりました。本日の献立は
キノコ鍋(しょうゆ味ベースで各種野菜、鳥肉、鴨肉、クリタケ、ムキタケ、ヒラタケ)、 ナメコのおろしあえ(大根おろしに茹でたナメコを和えたもの)、 クリタケのサラダ(春菊、レタスの上に炒めたクリタケを乗せ、ゴマ味のドレッシングで)、 マツタケごはん(スライスし軽く茹でたマツタケを醤油、お酒、みりんに漬けておいたもの を炊きあがったご飯に入れて蒸らす。かんたん美味のマツタケご飯)
[五右衛門風呂体験]
大人たちが準備をしているときに、子供たちは、そろって五右衛門風呂に 入りました。今日はお父さんが風呂焚きです。
[里山談議]
キノコ鍋を囲んで里山談議です。当日の参加者の活動母体は次の通りです。
遊歩会(東広島市で団地と団地に隣接した溜め池周辺の環境保全に取り組むグループ)、 里山の会(広島市安芸区阿戸で市民農園、里山保全に取り組むグループ)、 ハーブ研究会(東広島市憩いの森でハーブ栽培と利用を通し自然に親しむグループ)、 日本野鳥の会(会員の方が島根県から参加していただきました)、 広島エコミュージアム研究会(広島大学や市民の参加する研究会、ホタルの宿も活動拠点)、 東広島市自然研究会(市民や研究者も参加している自然研究会)、 他にも広島市から親子3家族参加していただきました。

今回のイベントの狙いのひとつは各地域活動の交流です。 たくさんのグループに参加していただき有意義な談議ができたと思います。ここから新たな交流も 生まれたようです。 もうひとつの狙いは地域に根差した資源の掘り起こしにありました。ここ東広島市志和堀周辺は 広島県のなかでも萱葺き農家がまとまって残っていること。時報塔(鐘つき堂)という、 歴史のある洋鐘のあること、五右衛門風呂もこれほど子供達に喜んでもらえるなら 立派な資源なのかなと思いました。これらの資源をうまく保全し復活させたいという意見が ありました。
このイベントにあたり、次の通り多くの方々のご協力をいただきました。 この場をかりて厚くお礼申し上げます。
中居修造様(志和建設、当該農家オーナー)、 志和堀里作り推進協議会他、地元関係者の皆様、 東広島市教育委員会生涯学習課スタッフの皆様、 西条酒造組合「山づくり、水づくり、酒づくり」実行委員会様、 浅野敏久様(広島大学助教授、広島エコミュージアム研究会)、 広島エコミュージアム研究会の皆様、 東広島市自然研究会の皆様
このレポートに関するお問い合わせはkobohayashi★hotmail.com(★を@に変更してください)まで
Report No.1(企画概要書)
Report No.2 該ページ(本番実施報告)

特集のページへ キノコのページへ 植物のページへ トップページ
inserted by FC2 system