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里山と五右衛門風呂復活計画 調査その1(広島県東広島市志和堀地区)
主催 工房はやし     後援 東広島市「学園都市づくり交流会議」 1999年9月30日
[なんで五右衛門風呂?]

五右衛門風呂だなんて物好きな.......なんて言われるかもしれない。 道楽でやってるのか.........なんて言われるかもしれない。 でもあえてこんなイベントを企画した。 自然の中で遊ぶのは楽しいし、リフレッシュできる。登山や、ハイキング、自然観察など、 でもなんとなく現実感、生活感がない。観念の自然の世界に入りがちになってしまう。 現実の自然は厳しくまた人の生活と密着しているはずだ。 日常生活=環境一体であった昔の暮らしは、まさに「自然」であった。 現代の抱える諸問題の解決のためと言ってはおおげさすぎるけれども、 持続可能な循環型社会にすこしでも近づけるための糸口がこのあたりにありそうだ。 鎖国時代(江戸期)の日本が自国の資源だけで2千〜3千万の人口をまさに 持続可能な循環型社会で実現していたことが今、注目されている。 それがそのまま現代にあてはまるものではないが、 今、農山村は21世紀のフロンティアとして位置づけられているのだ。 そして農山村とそれを取り巻く里山は最適な環境学習の場なのだ。 本物には説得力がある。この環境、景観を後世に伝えたい。
[五右衛門風呂はまだ残っているか?]

地元(志和掘)のSさんに何軒か案内していただいた。 Sさんいわく、この近くには木も焚けるホーロータイプの新しく改修した風呂はかなりあるが、 鋳物のいわゆる五右衛門風呂は3個所しかないとのこと。 このうち2つが現役で入浴可能である。
1.[明治初期に建てられたという農家]

現在は陶芸家のアトリエになっている。 座敷には、まだ囲炉裏もある。

志和掘杉坂
2.[上記農家の五右衛門風呂]

これが現役の風呂のひとつだ。 かなり古く排水部は壊れているが汲み出せば使える。 ときどき使っているとこのと。裸電球が印象的。

3.[上記五右衛門風呂焚き口]

山の木で風呂を炊くということ、水を使うということ、 生活の原点がここにある。(暖炉兼風呂と思えばまた楽し?)

4.[茅葺き農家1]

地元のSさんに案内してもらった、 この茅葺きの家にも五右衛門風呂があるらしい。

志和堀


5.[最近まで使われていた焚き口]

瓦葺きの農家にあった五右衛門風呂の焚き口、すでに現役を引退している。 母屋は新築で、五右衛門風呂のあるこの古い建屋は今は物置になっている。

志和堀

6.[里山1]

地元のSさんに山も案内してもらった。 アカマツ林25年生くらいか?荒れ放題だけれども、 周辺にはわずかながらマツタケも出る林もあるとのこと。

志和杉坂

地区の中心部の町並み、水環境もなかなか美しい
7.[せせらぎ]

農家と水田の間を流れるせせらぎ、ゲンジボタルもたくさん発生する。 ちなみに、この川は「東広島市水とのふれあい空間十選」のひとつだ。

志和堀半川
8.[酒蔵]

この美しい環境から醸し出されるおいしい酒。 この蔵には巨大な茅葺き屋根がある。

志和堀(千代乃春)
9.[路地]

狭い路地の先に上記の酒蔵が見える。絶妙のレイアウトだ。

志和堀

急速に都市化の進む広島県東広島市ですが、まだまだすばらしいステージが残っています。 冬には里山で薪作り体験、五右衛門風呂入浴体験を行います。 興味のある方はkobohayashi★hotmail.com(★を@に変更してください)までご一報ください。
Report No.1(企画概要書,協力のお願い)
Report No.2 該ページ(志和掘地区調査)
Report No.3(事前打ち合わせ報告)
Report No.4 開催日決定と参加者募集のお知らせ)
Report No.5 (本番実施報告)

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