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ホタルの宿 実施報告
ホタル観察と五右衛門風呂の宿体験(広島県東広島市志和堀)
主催 まなびネット賀茂台地 東広島市生涯学習課  企画運営 工房はやし 開催2000年6月3,4日(土,日)

[開会式と受け付け]

2000年まなびネット賀茂台地東広島の 最初のイベントということで、主催者、 東広島市教育委員会より開会の言葉です。 受付は和紙で作った宿帳で雰囲気作り。
[水辺の観察会]

セレモニーの後はさっそく水辺の観察会です。 観察会といっても、ほとんど魚釣り、カエル取り。 夜のホタル観察にため土地感と歩道の足元を確認しておく 意味もあります。
[魚とり名人]

今回のイベントには地元で一番の魚とり名人も 指導に参加してくださいました。 ナマズ、モクズガニ、オイカワ、ムギツクなどなど 半川には数は少なくなったものの種類でみれば昔と同じ生き物は すべて現存しているとのこと。
[実際に触る]

釣ったり、網ですくったりした魚をたらいに入れて観察です。 子供たちは意外と平気でナマズを持っています。 川で遊んだあとは、水車の見学や、ハチクのタケノコ取り などを楽しみました。
[五右衛門風呂体験]

今日のもう一つのメインはやはり五右衛門風呂体験です。 煙との付き合いがどうも苦手のようでしたが、なんとか お風呂を沸かして子供達から優先でお風呂に入りました。 水道からお湯の出ることが当たり前の世代にとって、 この体験をどう感じてくれたでしょうか。
[あそびの天才]

いつも思うのですが、やはり子供は遊びの天才です。 小さな黒板の余白に子供が画いてくれたカエルとホタルです。
[今日の食材]
料理番にすこしご無理をお願いして、釣った魚は唐揚げにして 食べることにしました。料理のメインは地元の豆腐や タケノコや野菜の煮物です。

[魚とり名人から秘伝伝授]
夕食の田舎料理を食べながら「魚とり名人」から魚や地元の自然の話を聞きました。 実は、この名人、ただの魚とり名人ではない。 生理学の専門家で、ヒトと魚の臭覚と味覚の 感じ方の違いの話や魚とり名人になるコツは?など、 興味深く、おもしろいお話を聞くことができました。
[ホタル観察]
夕食を食べ終わって、本日のメインのホタル観察に出かけました。 小さな橋から上流を見ると見かけ上ホタルの密度が増して、とても幻想的な光景です。 多くの参加者が、こんなにたくさんのホタルを見たのは始めてと感激!

[談話会]
宿に戻って、ここで日帰り組みは一旦解散です。有志と泊り組みは 談話会を行いました。広島大学の浅野先生から、エコミュージアム の理念の紹介、私から「森と暮らし」についてスライドで紹介しました。 あとはそれぞれ、五右衛門風呂に入ったり、再度ホタルを見に行ったりで ホタルの宿をゆっくりと楽しみました。
[酒蔵見学]

翌朝は朝食のあと、歩いて1分、すぐ近くの「千代乃春酒造」の見学です。 千代乃春酒造の専務の案内で酒作りの工程順に精米工場、酒母を作る室(ムロ)、 お酒を搾る装置「船」などを見学しました。
[自然のエアコン]

木と土で作った酒蔵は自然のエアコンで温度と湿度を一定に保つ効果が あり酒作りに最適であること、お酒は最終的には「水質」できまることなど、 興味深いお話を伺うことができました。 お酒作りが地域の自然と深い関わりをもっているんだなと再認識しました。

写真は千代乃春の茅葺きの母屋、杉玉(酒林)が吊るしてある。

今回のイベントでは地域に根差した自然と暮らしの体験ができればと企画、 理屈ではなくて遊びと体験を重視しました。この体験が子供たちが大きくなったときに 何らかの思考の素材になればと思います。
このイベントにあたり、次の通り多くの方々のご協力をいただきました。 この場をかりて厚くお礼申し上げます。
中居修造様(志和建設、当該農家オーナー)、志和堀公民館、宗岡洋二郎様(広島大学名誉教授)
千代乃春酒造様、志和堀里作り推進協議会他、地元関係者の皆様
東広島市教育委員会生涯学習課スタッフの皆様、浅野敏久様(広島大学助教授、広島エコミュージアム研究会)
広島大学の学生ボランティアスタッフの皆様、広島エコミュージアム研究会の皆様

このレポートに関するお問い合わせはkobohayashi★hotmail.com(★を@に変更してください)まで
Report No.1(企画概要書)
Report No.2 該ページ(本番実施報告)

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