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初夏の芸北自然体験ツアー(登山、蛍、アウトドア料理教室)
主催  芸北自然保護レンジャー  1999年6月19,20日
初日は縦走班(一兵山家山から中野冠山)と自然観察班(一兵山家山)に分かれ山歩き。
ちょうどヤマボウシの花の時期です。ほんのり赤い花もありました。

(ヤマボウシ)

(山頂周辺のクロマツ林)

(アカモノ)

(マツブサの葉)
また山頂周辺に普通、海岸や沿岸部にあるというクロマツ林が広く分布しており、 植林したものかどうか地元の古老に聞いてはみましたが結局、判りませんでした。 クロマツは葉が堅く触るとちくちく痛いのですが、アカマツは比較的柔らかくあまり痛さを感じません。 実際にマツの葉をなででみると判ると思います。 ところがクロマツとアカマツで自然交配されたアイグロマツというのもあり話は混乱してしまいます。

道端にはアカモノの可愛らしい花が咲いていました。 高山植物のコケモモと同じ仲間で、分布は近畿以北・西中国山地の一部・四国の一部。 アカモノの小さな白い花を見ると、高原に歩いているという実感が湧いてきます。 この赤い実はコケモモと同様にジャムや果実酒に使われますが、 西中国山地での分布は貴重であり、採取は厳禁です。 ちなみにコケモモ類は英語ではハックルベリーと呼ばれ広く親しまれています。

この山にはマツブサがたくさん自生していました。落葉のツル性植物で つるつるした葉と少ない鋸歯が特徴です。茎は入浴剤に利用、 紫色の実は果実酒などに利用します。(ジン系の大人の香りがする?) 気をつけていないとつい見過ごしてしまう植物です。

歩きながらカッコーやホトトギスの鳴き声、運のよかった人はブッポウソウの姿を見ることも出来ました。 夜は民宿に泊り、夕食後ホタルを観察に行きました。時期的に少し早かったせいか乱舞とまではいかないものの、 かなりのゲンジボタルを観察することができました。

二日目は場所を聖湖キャンプ場に移してアウトドア料理に挑戦!
(竹のパン、ヤマメ(アマゴ)、卵、たくあんの燻製、熊笹茶、サラダなど)
[ワラビとキクラゲのサラダ]
ワラビは適当な器に入れ草木灰を一握りふりかけ熱湯を注ぎ一晩あく抜きする。 キクラゲは軽く油で炒め、調味料で味を調える。 これらを混ぜ合わせてポン酢でいただく。 市販のキクラゲは殆どがアラゲキクラゲ、今回はたまたま、 本物の生キクラゲを提供していただくことができました。 ちなみにトレーにはカシワの葉を使っています。
[クマザサ]
熊笹はアウトドアではとても便利です。 熊笹茶を作ったり、葉4枚を編み込んでトレーを作ることもできます。 コースター、おしぼり置きにも使えます。
[竹で作るパン]
モウソウチクは太く、厚いので、炭火にかけても すぐに燃え尽きることもなくほどよくパンを焼くことが できました。

(クマザサのトレー)

(竹のパンと熊笹茶を作っている)
他にも、ダンボール箱を使ったアマゴ等のスモーク、 マツヨイグサの花の酢の物など、本当のアウトドア料理 を体験することができました。 食事の後は子供たちには簡単なゲームを、 大人はキャンプ場の遊歩道で自然観察会 を行いました。

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