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森とキノコの観察会
(1998年9月23日)広島県芸北町みどりの広場周辺


今年は夏の終わりから雨が殆ど降りませんでした。このためキノコの発生は あまり芳しくなかったようです。この時期いつもならたくさんあるサクラシメジも ほとんどありませんでした。それでもいろいろなキノコや植物を観察できました。

みどりの広場下の鎧滝(よろい滝)

[ミズナラ]

ブナ科
Quercus crispula

芸北町みどりの広場周辺はミズナラの林が広がっています。 これは、崖縁の悪条件の中で小さくたくましく生きていた「ミズナラ」で 歩道から身近に観察できました。 気候と優勢樹木との関係でよく話題になりますが、 沿岸部ではコナラ、 少し標高が高く寒冷になるとミズナラ、 もっと寒冷になるとブナ帯になります。 付近は標高600メートルくらいの場所でした。
[ハダイロガサ]

ヌメリガサ科オトメノカサ属
Camarophyllus paratensis

肌色傘の名のとおりのキノコ。ヒダの付き方に特徴があり(垂生、厚く疎)、柄は下方へ細まる。 美しい可憐な感じのキノコです。食用にできる。
[クマシメジ]

キシメジ科キシメジ属
Tricholoma terreum


雨がなかったことも影響しているのでしょう。当日、採集された唯一の「キシメジ属」のキノコです。 すすけたような黒が特徴。食用
[アクシバ]

ツツジ科
Hugeria japonica

みどりの広場から鎧滝(よろいだき)へ向かって谷を降りる途中の 刈り込んだ草地にあったアクシバです。 長い柄のあるまっ赤い実が可愛らしい。
[ダイモンジソウ]

ユキノシタ科
Saxifraga Fortunei

滝壷ちかくの岩の間に群生してたダイモンジソウです。大文字に見える白い花がきれいです。 ユキノシタは山菜として天婦羅などにするととろりとした食感でおいしいものです。 ダイモンジソウも同じ仲間でユキノシタと同様に山菜として使えます。 でもユキノシタに比べれば、山間の渓谷ぞいにしかないので、乱獲しないでくださいネ。

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