新選「秋の七草」(1998年)
ここに挙げた七草はすべて外来の帰化植物あるいは園芸種ですが、 よい意味においても、悪い意味においても、最近の秋の風景を代表する 植物になっているものです。
ちょっと考えさせられる?「秋の七草」です。


1.コスモス
  Cosmos bipinnatus

秋桜と漢名がついたほど、すっかり日本の風景になじんでいます。
写真は道路沿いの休耕地にあったコスモスとノギク(ノコンギク?)です。 でもこのコスモスが野性化して、自らその勢力範囲を伸ばしているようには見えません。 このあたり真相はどうなのでしょうか?

1998/9/13 広島県吉舎町
2.キウイフルーツ(シナサルナシ)
  Actinidia ???

秋の七草のクズに混じって、 最近、野性化したキウイフルーツをよく見掛けます。 もともと中国産の「サルナシ」を改良したものなので、 日本の気候にも合うのでしょう。実がつくようになるのでしょうか? そうなればサルが大喜びそうです。
そう言えば、「サルの害の方が、クマ等のほかの動物よりも ひどい」という話を農家の方から聞いたことがあります。

1998/9/5 東広島市
3.レモングラス

秋の七草にススキがありますが、レモングラスはススキにそっくりです。 以前これを冬越しさせるのに玄関の中に鉢上げしておいたところ 「どうしたん!?ススキを植えてから」と言われてしまいました。
ところで私は、このレモングラスの花を見たことがありません。 どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただけないでしょうか?
数あるハーブティーのなかで、これだけは口に合います。

1998/9/5
4.ヨウシュヤマゴボウ
  Phytolacca americana

荒れ地で秋になるとこの紫色の実がよく目立ちます。 美しいと感じる方もいれば、気持ち悪いと感じる方もあるでしょう。
(私はグロテスクでちょっと気持ちわるいと思いますが)
ゴボウと言っても特に根には有毒成分が多く含まれているのでご注意を!

1998/8/29 東広島市
5.オオハンゴンソウ
  Rudbeckia lacinicata

群生しているのがとてもきれいです。

1998/8/23 広島市安佐北区

セイタカアワダチソウ (手前の白い花はサワヒヨドリ)
6.セイタカアワダチソウ
  Solidago altissima

休耕田にはびこるセイタカアワダチソウです。きれいといえばきれいな黄色の草原です。 すっかり?田舎の田んぼの風景?になってしまいました。
これが咲く時期に決まって鼻風邪(花粉症?)をひく友人がいます。
帰化植物の王様といった感があります。

1998/9/29 東広島市
7.インパチェンス
  Impatiens ???

夏に干からびてしまった庭でかろうじて生き延びていた株が 秋になると勢いよく花を咲かせます。 とても人気のある園芸植物です。 日本では山野に自生するツリフネソウ(吊船草)も同じ仲間で、 インパチェンス(Impatiens Textori)と言います。
花に長い距があること、 やや日陰で湿った土地を好むにのも共通の特徴です。
花の長い距を見ると「イソップのキツネとツルの物語」を思い出します。

1998/9/12

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