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東広島市 福成寺を訪ねて(1998年5月6日)
「はじめに」
ある本(注1)に、ここ福成寺の巨樹群と夫婦杉(樹高40m推定樹齢400余年)が紹介されていたので 5月初旬のある休日にここを訪ねてみることにしました。 (注1.広島県の巨樹 滝口 進 著 1997)
東広島に引っ越して約7年になりますが、こんなにすばらしい 自然が残されている場所があるとはそれまで知りませんでした。 近場の山は意外と歩いていなかったということでしょう。
「エントランス」
山門から夫婦杉の巨樹のシルエットが見えます。 どちらも近くまで行って見上げると、もっと迫力のある巨樹でした。 栃の木の下で運良くお寺の方とお話することが出来ました。 写真の手前にはクロガネモチの大木があったそうなのですが、 19号台風でクロガネモチは倒れてしまったのだそうです。 栃の木にはすでに幹に空が出来ていましたが、 クロガネモチのおかげでなんとか持ちこたえたそうです。 栃の木の下はブンブンと蜂の羽音がひっきりなしに聞こえます。 ちょうど花の時期でたくさんの花をつけているからでした。
「カヤ」
イチイ科 雌雄異株 花期4月

夫婦杉のすぐ横にカヤのような木がありました。カヤとモミとイチイとツガは 意外と見分けにくいものです。そういうときには地面に落ちている葉や実を探すことです。 境内はきれいに掃き清められていたのですが、幸いなことに お寺の方により秋に落ちた実が庭の片隅の篭に集めてありました。 実のなるカヤの木は貴重です。
「ツガ」
マツ科 雌雄同株 花期4月

本堂の後ろに大きな針葉樹がありました。カヤかなと思って眺めてみたのですが、高くてよく見えません。 そこでまた例によって地面を探すことになったのです。あったあった!松ぼっくりを小さくしたような実はツガでした。 とてもかわいらしい実でクリスマスリースの飾りにも使われるようです。
(写真の上がアカマツの松ぼっくり)
写真左から
[シラカシ ウラジロガシ アラカシ ツクバネガシ]

またここはカシの仲間の多い森で、なんだろうと思って見上げるのですが、 どの木も高くて葉の様子がよく見えません。 そこでまたまた地面を探すこととなりました。それはシラカシとウラジロガシを見分けるためでした。 ウラジロガシは名前どおり落ち葉の裏が粉を吹いたように白いのでした。 他にもツクバネガシ、アラカシ、アカガシがありました。

またウラジロガシは胆石の薬としても有名
[アカガシ]

やや大型の葉で葉柄が比較的長い。鋸歯はほとんどない。
堅く赤みのある材は木刀に最適

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