[コナラ]ブナ科
ドングリの紅葉
紅葉と言えばカエデ類や、黄葉するイチョウなど が一般的だ。それでは何故秋になると紅葉するのだろうか? 植物の生理現象として説明できても、それだけでは どうも物足りない気がする。 「紅葉は季節感を感じ私達の目を楽しませてくれる森からの贈り物」 いかにも人間中心的な視点だけれど、それは自然への気づきであり、 自然との一体感を感じる第一歩なのだと思う。
ところで、ここで紹介するのも私が気づいた自然のひとつだ。 ドングリの仲間でコナラ(小楢)という楢の木がある。 かつては薪炭材として広く利用されてきた木である。 この葉(特に若木)は赤レンガのような深い赤色に紅葉する。 これをクリスマスリースの リボン(ポインセチア)の代わりに飾れば、 これだけで初冬の森の雰囲気が伝わってくる作品が出来上がる。 自然の大切さは自然の恵みを利用して、初めて実感できるものだと思う。 こんな小さな森の恵みを暮らしに取り入れてみてはどうだろう。
広島市広報2000年12月号に寄稿した原稿に加筆したものです。
特集のページへ キノコのページへ 植物のページへ トップページ
inserted by FC2 system