[くさぎ]

Clerodendron trichotomum
くまつづら科
里山の夏の香りといえば、このクサギの花の匂いです。 真夏に咲く花は意外と少ないので、アゲハチョウなど、たくさんの虫たちが飛んできます。 そういえば子供の頃、夏休みの宿題のためにこの花に集まってくる昆虫を採集した記憶があります。

風に運ばれる花の香りは香水のように甘いのですが、 葉や茎を揉んでみると臭木の名の通り、いやな臭いがします。
この臭気は一種の自己防衛手段なのでしょうが、 さすがに花だけは甘い香りにしているようです。 そう言えば香水のにおいがきつすぎる方がときどきいらっしゃいます。


若葉は調理すると臭みは消えて山菜(くさぎ菜)として使います。
また 早春の里山の香り初夏の里山の香り も参考にしてみてください。

東広島市 1998 8/16
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