[ねずみさし]
Juniperus rigida Sieb. et Zucc.
ひのき科の針葉樹でとても生命力が強いのか、禿山に近い乾燥した山でもよく見かけます。 でも最近、私の住んでいる東広島市周辺では、松枯れの後にこの木だけが元気でいる様子が よく見掛けられます。針葉樹は一般的に腐りにくいと言われていますが、 このネズミサシはとても堅くまた非常に腐りにくい木と言われています。 この特徴を活かして、昔から、物干し台の支柱や、背負い子などの農具に利用されてきた木です。 また万葉集には「むろのき」を題材にした歌があり、人と樹との歴史を物語っています。
1997 11/12 東広島市
「ねずみさし」と「小楢」のリース

ネズミサシの仲間の木の実は香りがよいのでお酒の香り付け(ジン)に使われたり、 料理の香り付けにも使われます。
実は白、紺色、淡い水色と、変化に富んでおり美しいのでこの ネズミサシを基本に、クリスマスリースを作ってみました。 他の素材も、すべて近くの山にある素材を使っています。
ハリガネ、接着剤、紐、ハリガネ等は一切使用していません。

ベース:アオツヅラフジフジ
葉と実:ネズミサシ
紅葉:コナラガマズミ
ベル本体:アオツヅラフジを編み込んで作ったもの
ベルの玉:ヘクソカズラの実(金色に色づく)

1998 12/13 東広島市

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