[ウツギ 空木 うのはな]

Deutzia crenata
ゆきのした科

「卯の花の匂う垣根にほととぎす......」という歌があります。 でもこの花にはほとんど香りはありません。ところが 同じ時期、環境に咲く スイカズラノイバラの甘い香りは、 風に乗って里山の初夏の香りを演出しています。
他にも同じような話があって、 「夏がくれば思い出す遥かな尾瀬....ミズバショウの花が咲いている....」 でもミズバショウは雪解け直後の早春にしか咲きません。
理屈はさておいて、どちらの歌も季節の匂いや音、情景が浮かんでくるとても好きな歌です。

空木は木釘として、また茎が中空なのでパイプや笛などクラフト素材として使います。

1998 5/21 東広島市
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